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いろいろと一区切りついたのでそろそろ浮上しようかと思います。 さて、宣伝しておきます。高校野球「裏」ビジネス (ちくま新書)作者: 軍司貞則出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/03/01メディア: 新書購入: 2人 クリック: 79回この商品を含むブログ (16…

鴨川ホルモー作者: 万城目学出版社/メーカー: 産業編集センター発売日: 2006/04/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 334回この商品を含むブログ (450件) を見る 鹿男あをによし作者: 万城目学出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/04メディア: 単行本購…

今週末は風邪を引いたこともあり、寝る→起きる→本を読む→眠くなる→寝る→・・・の超インドア派。ラボに行かないとなんだか不安になってくるのですが、外は寒いし雪降ってるしで、結局、近所のスーパーに夕飯の買い物に出た以外はぐうたらした週末を過ごしてし…

西洋で生まれた哲学とかなんたら学の本は、実は日本語で読むより英語で読んだほうが分かりやすいというのはかなり言われていること。たしかに、科学論文を書いていると、ひとつの概念をいかにシンプルに、本質的に説明するかということに関しては、英語とい…

生協に行って森見君の新刊を購入。えへらえへら。衝動買いで最近流行っている福岡さんの生物本なぞも。うちの教授の同級生らしいけれど、1/4ぐらいざっと読んでみた感じではとても文章がうまいのでお薦めです。科研費の申請書は書けてもそれと同時にこういう…

□昨晩の教授との雑談。 「ところでさ、自然を抑えつけて制服しようとするテクノロジーの反対語はなんだと思う?」 「西洋主義の反対語って考えたらいいですか?」 「あ〜そうかもね」 「・・・だとしたら、東洋主義的な共生ですかね」 「だよね」 「???」…

□島本和彦の真骨頂はその勢いにある。その勢いが勢いをなくしたら島本和彦は島本和彦でなくなってただの寒いギャグ漫画になってしまうのであって、だから読むほうも勢いを持って読んだほうがいい。そういう意味で、僕が学部生の頃に、サークルのボックス(う…

週末に読む本を探して、培養をしかけた後の深夜、24時間営業の本屋へ。 ここの客層はなんだかいっつもダレている感じがしてならん。品揃えもなんだかゆるい。なんかにおいもする。しかしまぁ嫌いではない。森博嗣の新刊が出ていたことを思い出して購入。相変…

古今東西あらゆるものにギリシャ神話の神々が出てくる。小説やらゲームやら星空を眺めるときやら。だから絶対にギリシア神話は知っておいて損はないと思うわけで。本棚から引っ張り出してかび臭くなっていたけれど、昨日のオリオン座をきっかけに寝る前に一…

占星術殺人事件 (講談社文庫)作者: 島田荘司出版社/メーカー: 講談社発売日: 1987/07/08メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 122回この商品を含むブログ (166件) を見るYama氏が紹介していたので読んでみた。著者は知っていたけれど読むの初めて。 中盤でち…

重くなるので1冊だけ文庫本を持っていったのだけれど、けっこう面白くて読みやすいので行きのフライトで全部読んでしまった。なので帰りの飛行機ではずっと寝ているしかない羽目に。帰ってきて早速、下巻を購入。内容は相変わらずの村上氏で好きです。 とこ…

深夜にwikiっていたら佐藤 友哉が結婚していたのでびっくり。そして三島由紀夫賞をとったことで二度びっくり。彼の物語を読まなくなって久しいから知らなんだ・・・。昔の作品の破壊的なはじけっぷりが懐かしい。『新現実』に連載されていた『世界』の終わり…

定時に帰る仕事術 (ヴィレッジブックス)作者: ローラスタック,Laura Stack,古川奈々子出版社/メーカー: ヴィレッジブックス発売日: 2007/02メディア: 文庫 クリック: 12回この商品を含むブログ (34件) を見る帯には「有能なのにズボラなあなたへ」とある。僕…

イナイ×イナイ (講談社ノベルス)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/10メディア: 新書 クリック: 36回この商品を含むブログ (181件) を見る 新シリーズ。前シリーズで盛り上げつつ、ここでまた新展開を持ってくるところがいやらしい。浦沢…

日本美術の歴史作者: 辻惟雄出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2005/12/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 30回この商品を含むブログ (54件) を見る 目をみはる 伊藤若冲の『動植綵絵』 (アートセレクション)作者: 狩野博幸出版社/メーカー: 小学…

デミアン (岩波文庫 赤435-5)作者: ヘルマン・ヘッセ,実吉捷郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1959/04/05メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 70回この商品を含むブログ (31件) を見るカビ臭くなっていたところを本棚から救出。せっかくなので新幹線で読む…

境界知のダイナミズム (フォーラム共通知をひらく)作者: 瀬名秀明,梅田聡,橋本敬出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/12/15メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (15件) を見る一ヶ月前ぐらいにジュンク堂で、完全に衝動買い。少しずつ読…

ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/01/12メディア: 新書購入: 2人 クリック: 31回この商品を含むブログ (212件) を見る一日で読了。これまでのシリーズがこれから一点に向かって収束していくようで、すごい…

堕落論 (角川文庫クラシックス)作者: 坂口安吾出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1957/05メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (65件) を見る坂口安吾が死んで今年で50年になると言う記事を新聞で読んだ。すなわち彼の作品の著作権が…

文学ついでに。よく見るサイトに村上春樹のことが書いてあって、あぁ懐かしいと、ぐちゃぐちゃの本棚の中を探してみた。よりぐちゃぐちゃになったが、文庫本を何冊か探しだし、奥の方に全集が一冊見つかった。僕の好きな「羊をめぐる冒険」が収録されている…

かつてセンター試験の問題で吉本ばなな氏の「TUGUMI」が出題されたことがあった。それまでの出典を考えればかなりびっくりする出来事だった。例えば問題はこんなのである。 つぐみは笑った。瞳をきらきらさせて、ほてったほほのままで白い歯をにこっと見せた…

新聞を読んでいたら、江戸川乱歩のD坂の殺人事件の記事が目を引いた。懐かしいミステリーだ。幻想推理小説と言われる作家たちの言葉は一種独特なものがある。「賢明な読者諸君ならばお分かりだろうが」とか出てくる、あれである。でも僕は一度たりとも「賢明…

夜のピクニック (新潮文庫)作者: 恩田陸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/09/07メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 150回この商品を含むブログ (644件) を見る最近ではすっかり人気作家になってしまった恩田陸の「夜のピクニック」が映画化されるそうだ…

ペンギンのおかいもの作者: さかざきちはる出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2005/11/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 90回この商品を含むブログ (33件) を見る 僕がSUICAのペンギンが好きだということは有名な話(?)だけれど、実家から帰る10秒前に…

最近どうも筆無精でいけない。 12月は本をけっこう買った。高村薫の書斎にあるという白くて大きい本棚に憧れて、通販で買った安い白本棚にはどう詰めても入りきらなくなってしまった。この際古い本を売り払うことも考えないといけない。ふと見ると阿部次郎、…

あまり宣伝されすぎると返って読む気がなくなるもの。そろそろほとぼりが冷めたので読み出した。出てくる記述は全部事実だといきなり書いてあって、ここらへんから壮大なトリックが始まってるようでもあり。いちおうミステリであり、犯人も出てくるけど、最…

どうやら村上春樹のデビュー作を読むには年をとりすぎた。アメリカの青春映画を見ている様でなんだかとても恥ずかしく、読者がごめんなさいと謝ってしまう。・・・でも、読んでいくうちに、そんな些細なことはどうでもいいのだと気づいた。ちょうどグールド…

モノゴトの本質というものを考え出して幾年。どんなにくだらないテレビを観てもどんなに陳腐な本を読んでも、表面には現れない本質というものを捕らえようとする。本質は作者の意図であったり、作り手さえ気づいていないメッセージであったり。そんなあるの…

いまさら紹介するのも必要もなくとびきりステキでウィットに富んだミステリーなのですが、最近読み直していたのでつい。理系で無い人が理系の人を書いてもまったくリアリティないのはよくある話ですが(フラスコで珈琲を淹れるとか)、森先生はリアリティあり…

世界中の全ての問いを解決できる答えはあるのか? 「子供」はいつも「なんで?どうして?」と問いかける。一方で「世の中には答えなくてもいいことがある」「答えなんてないのだ」と一線を引く。もしくは問いかけることを放棄する。これが良くも悪くも「大人…