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あまり宣伝されすぎると返って読む気がなくなるもの。そろそろほとぼりが冷めたので読み出した。出てくる記述は全部事実だといきなり書いてあって、ここらへんから壮大なトリックが始まってるようでもあり。いちおうミステリであり、犯人も出てくるけど、最大のミステリはレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画に隠された秘密。最後の晩餐に隠された暗号を紐解いていくと、キリスト教の隠された聖杯伝説にたどり着く。ウィトルウィウス的人体図、シオン修道会、偶像、テンプル騎士団、フリーメイソン、教皇、アナグラム、フィボナッチ数列、マグダラのマリア等々、心ときめく(?)キーワードで一杯です。荒俣宏(笠井潔とのダブル解説でもよかったなぁ)が解説を書いていると言ったほうが分かりやすいだろうか。僕は読んでるうちにベルセルクを読み直したくなった(笑)。一気に読んだあと、すごくルーブルに行きたい気持ちになる。ドノン、リシュリュー、シュリーとそれこそ翼をもって羽ばたくように絵画を観てみたい。上巻の最後のセリフは下巻を買うものすごい動機になりますが、肝心のコード(暗号)は本格ミステリファンにはちと物足りないかも?
ところで映画化されるらしい。主人公のラングドンにトム・ハンクス(インディー・ジョーンズ時代のハリソン・フォードだったらぴったりなんだが)、ヒロインのソフィーにオドレイ・トトゥ(フランス人だからって安易過ぎ?)、刑事役のファーシュにジャン・レノ。心から納得できるのはジャン・レノぐらいかなぁ。カルロス・ゴーンでも似合いそうだけど(笑)。
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