水金地火木土天海冥とよく覚えたものだけど、国際天文学連合IAU)の承認によってはどうやら3つ増えて12惑星になるらしい。そもそも「惑星」の定義とは、太陽あるいは恒星の周りをぐるぐると回る天体、ぐらいの認識だったらしいけれど、これではどんな小惑星も惑星になってしまい12惑星どころの話ではない。そこで今回、定義委員会とやらが惑星の定義を改めてし直したらしい。それによると惑星と呼ばれるためには

First, the object must be in orbit around a star, while not being itself a star.
Second, the object must be large enough (or more technically correct, massive enough) for its own gravity to pull it into a nearly spherical shape.

の2つを満たす必要があるそうだ。さらに2番目の要請には具体的な数字が書いてあって

The shape of objects with mass above 5 x 1020 kg and diameter greater than 800 km would normally be determined by self-gravity, but all borderline cases would have to be established by observation.

とある。これを満たすものとして「セレス(ケレス)」「「カロン」「2003 UB313」が候補に挙げられている。ちなみに「セレス」とはローマ神話での豊穣の神、「カロン」は冥府の神に準ずる者らしい。なるほど、冥王星の衛星だからか。それにしても直径800kmなんて東京-大阪間くらいではないか。こんな天体だったら、太陽系にいくらでもあるだろうに・・・と思っていたら、やはりあるらしい。IAUのウォッチリストによると、なんとその数1ダース。どうも「惑星」と聞くと、ホルストの影響もあってか木星のようにとてつもなく大きな天体を想像してしまうけれども。800kmはあまりにも小さいのではないか。5×1020 kgから生じる自身の重力を支えられる最低の直径が800kmと計算されるのだろうか。理科の教科書を編纂してる人とか、それを学ぶ学生は大変なことになりそうだ。でももっと大変なのは占星術の人だろう。決議が下されるのは

24 August between 14:00 and 17:30 CEST.

まぁどちらにしても、こういうニュースは楽しいものだ。



(左)決まるかも12惑星 (右)まだまだあるよ12候補惑星 どちらもIAU HPより転載