21-23日は研究集会のため基礎生物学研究所へ。何度か来ているのだけど、来るたびに東岡崎駅の前の飲み屋がどんどん増えて来ているなぁ。とてもアットホームなミーティングで楽しかったです。懇親会にカレーが出たのは初めてだ(笑)。それにしてもイメージングの技術の進歩はものすごい。キャッチアップするのが大変だけど、自由に使えたらいろいろなことができそうな気がして、妄想と想像が膨らみます。ただ技術に埋もれて、何が見たいのかが分からなくなることだけは避けたいので、今ラボにある機材のスペックを最大限にまで引き出すことに集中しよう・・・。

明日はクリスマスイブですね。ハーバードの島岡さんのブログを見ていたら、クリスマスと論文の投稿数に関する面白い記事がnatureに載っていたと紹介されていたので読んでみました。それによると、クリスマスに論文を出す(accept-受理ではなくsubmit-投稿)割合が年々高まっていて、2006年は1996年の実に6倍になっているそうです。この原因として
1)サイエンスの業界では、"publish or perish"、すなわち"論文を出せ、さもなくば滅びろ"といったような、まるでかつてコンサル業界などで言われていたような"up or out"のような状況に有ること
2)研究以外のdutyが増えており、論文をゆっくり書けるのがクリスマス休暇ぐらいしかないこと
3)論文投稿の電子化が進み、24時間365日いつでも論文を投稿できること
を挙げています。
と言っても、心情的にはやはりこういうことはあまりよろしくないと思います。筆者らが最後に述べているように、クリスマスぐらいは仕事を忘れて休まないと、サンタさんから論文のアクセプトというプレゼントをもらえないよ、とはうまく言ったものです。理想としては後で焦らないぐらいは仕事はしつつも、何事もほどほどにしたいものです。



Richard J. Ladle, Ana C. M. Malhado & Peter A. Todd
Nature 450, 1156(20 December 2007) Figure1

縦軸はその年のクリスマスに投稿された論文数を12月以外の月の25日に投稿された論文投稿数で割ったものです。このグラフを見ているだけで面白いですね。やはり1999年のクリスマスは投稿数が異様に低いし、2004年での低下は何の原因でしょうね。