忙しいと急に筆無精になるのは困ったもの。毎年そうなのだけれど、2月と3月はいろいろなことが重なる。3月は学会が2つと、学会のようなものが1つあって、頭の中はいつもポスターの配置やらスライドの構成やらがぐるぐると回っている。このぐるぐる感を一週間ぐらい続けることで、ようやくアウトプットできる状態にしてからポスターやスライドを作り出すのが自分のスタイルなのだと最近分かったのだけれど、これは非常に効率が悪いし、精神衛生上あまりよくない。後輩の卒論・修論発表や追コンの時期でもあるし、立て続けにセミナーや講演会もある。どんどんと結果を出さないといけないし、それそうと結果は出ないし、今日の占いカウントダウンでは一位のはずだったのに(信じてないけど)、アホみたいなミスを犯すし、ビーカーを割るしで、失敗のリカバリにかなりの時間を費やした一日だった。実験というのは失敗してもあまりくよくよせず、そのリカバリをいかに早くするかというのが、とても大事である。今日という日はさようなら。また明日頑張りましょう。





そんななかでも週末ぐらいは人間的な生活をしようと、ぶらぶらと散歩をしているわけである。七条のパークホテル跡地にできたハイアットリージェンシーを覗いて京都駅に向かう途中、嫁さんが鴨川の水中からひょっこりと顔を出す変な動物を見つけた。最初はビーバーかと思ったけれど、彼女がネットで調べてついに現生種最大の齧歯類カピバラ」であると断定してくれた。顔を見る限り、なんか性格悪そうなやつだ。改めてビーバーの写真と見比べて見たら、うわ全然違う。ビーバー可愛い。カピバラあんま可愛くない。というかなんかむかつく(笑)。
そのあとは京都に住んでいるにも関わらず、初めて東寺に行ったり、伊勢丹でやっていた絵画展を観たりした。大丸の展覧会では不発だったユトリロも3枚あって、警備員のおじさんまで絵画鑑賞しているというゆるゆる感。デパートの美術館というのは穴場っぽくてよいものだ。そこで初めてヴラマンクという人の絵を観た。これはいい。すばらしい。改めて、僕はなんか暗くて人の少ない街並みの絵が好きなのだと再認識した次第。