組換えDNAを扱っている研究者は年に何回かは血液検査を受けなくてはならないので今日もしぶしぶ受けてきた。かつて血を抜かれた後に目の前が黄色くなってトイレで倒れかけたことがあるので、あまり血を抜かれるのは好きではないのだけれど、拒否すると実験できなくなるのでこればっかりはしょうがない。何回も血を抜かれていると、看護婦さんにも血抜きの技術に相当の差があることが分かってくる。若いお姉さんの列に並ぶと、痛いしっぺ返しをくらうことはすでに経験済みである。僕は血管が細いらしく、何回もアルコールで拭かれてベシベシと腕を叩かれ、何回かブスブスとさされたあげく、やっぱり右の腕でやりましょう、となる。「あれ?あれ?」って言い出す医療関係者って怖いよ。そういえば日経新聞に、血糖値を調べるのであれば腕に光を当てて糖分が吸収する近赤外領域の吸光度で測定できるようになったと書いてあったなぁ。早く他の検査もブラッドフリーになってもらいたいものだ。
血の赤・紅葉の赤・貧血の黄色・銀杏の黄色。ビビッドな季節です。