万巻の書を読み、万里の道を往く

週末はdiscover westで福山へ。天気はあまりよくなかったけれど、ふくやま美術館で「富岡鉄斎展」を観たり、牡蠣鍋を御馳走して頂いたりと、頭とお腹は満足。上記の言葉は彼の生きていくスタイルだったらしい。とてもよい言葉。
文字というもの、書道というものに、だんだんと興味が沸いてくる。ゲシュタルト的に文字で遊ぶという意味ではギャル文字となんら変わりはないけれども、伝えようとする意志が発信者から感じられる。昔は紙に文字を書いていたので、言葉の飛距離は短かっただろう。僕らは言葉をデジタルに変換することで、言葉をより遠くに飛ばせるようになったけれども、どれだけの言葉が相手に届いているかは分からない。もしかしたら、そのほとんどは宙に浮いているだけのような気がする。そういえば先月末に白川静氏が亡くなったばかりであったので、ここらへんで一度文字や漢字って何なのかというものを勉強してみたいと思った。その前に実験ノートを読める字で書けよとつっこまれそうだけれども。
次の日は、ついでだからと倉敷に寄って大原美術館へ。岡山大学で学会があった時に一日さぼってここに来てゆっくり絵を観ていた記憶が懐かしい。コレクションの質はあいかわらず凄まじい。コンテンポラリアートのコーナでは会田誠の「愛ちゃん盆栽」というロリ全開の作品が展示されていた。僕が会田誠の画集を持っていることを嫁さんは知っていたので、若干変な目で見られてしまったような気がしないでもない。いや違うって、彼はすごい絵も描くんだってばさと、とりあえず弁解してみる。「美しい旗(戦争画 RETURNS)」という絵に出会って感動したのが最初なのだけれど、語り出すと長くなるので省略だ。新幹線の中では嫁さんの出すWAIS(Wechsler Adult Intelligence Scale 成人知能検査)の練習に付き合う。言語理解のパートではいろんな言葉の定義をしまくっていたので、他の人から見たらかなり怪しかったのではなかろうか。算数パートはまるで脳トレをしているようだった。

不如学
学ぶに越したことはない