窓を開けて寝ていたら蝉がうるさくて7時起床。蝉目覚ましは時間に正確だ。
朝ご飯に知人からもらって忘れていた「白い恋人」をもさもさ食べる。うまい。そしてネーミングセンスが秀逸だ。こういう名前はすぐに真似されるだろうから商標権を取っているに違いない。特許庁電子図書館で検索してみると「白い恋人」では29件ヒットする。全て北海道の石屋製菓だ。「白い恋人同志」とか「白い恋人の涙」なんてバリエーションもある。ちなみにミホロ物産の「白銀の恋人」とか豊上製菓の「白樺の恋人」なんてのも登録されている。非常に狭いところにパスを通してくる。
では「黒い恋人」はどうか?あった。あさひかわ農業協同組合が登録している。挑戦的な名前である。和歌山県の東農園の「黒潮の恋人」なんてのもある。それはないだろう。調子に乗ってどんどんいく。「赤い恋人」は福岡県の秋山食品と栃木県の下野農業協同組合だ。後者はおそらくイチゴの名前だろう。「青い恋人」は福岡県の個人だった。パン屋か?「黄色い恋人達」は株式会社ときめいく。会社の名前もときめいていて素敵だが、作っている物は中華麺だった。納得である。「みどりの恋人」は静岡県の株式会社かねもだ。緑茶が入っているお菓子だと思われる。だめだ、ありすぎる。いっそのこと「恋人」で検索してみた。236件ヒットした。魚沼酒造の「縄文の恋人」。酒だ。株式会社こんにゃく美人の「午後3時すぎの恋人」。午後3時すぎにこんにゃくはあまり食べないと思う。資生堂の「超乾燥くちびるの恋人」。分かりやすいがダサイ。株式会社松井の「餃子の恋人」。ビールかと思ったらモナカだった。なぜだ。カネサン佐藤水産の「ピリカの恋人」。株式会社ニューブリッジの「恋人丼」・・・。もはや何がなんだか分からない。というわけで、「恋人」は商標にうってつけのようだということが分かっただけでも納得の朝のウォーミングアップだった。




shining a light on the something modest