昨日と今日は急な用事で宇治の化学研究所へ。学部生がいるところではないので、キャンパス内は極めて静かだ。キャンパスはこういう雰囲気のほうが好きだ。用事は情報工学系の会議だったのだけれど、それらしく会場には新型のiMacが30台並んでいた。壮観である。僕の全く当てにならない観察によると、分子生物学/生化学研究者の7割ぐらいはMacユーザだ。日本でのMacのシェアが1割にも満たないことを考えると、この割合は尋常ではない。その理由は研究に使うツールが昔はMacで優れていたことに起因する。特に最近では、Unixベースで仕事をするバイオインフォマティクスが盛んであるから、OSがUNIXで動いているMacのほうが都合がよい。というのは一般的な話で、やはりMacを一度手にしてしまうと、もうWinに戻れないというのが一番の理由だ(仮説1)。その気になれば、MacでWinをエミュレートできるし、UnixLinuxOS9も1台のコンピュータ上でしかも同時に動くので、Macが一台あれば全てが事足りてしまう。Winを使っているとどうしても神経が尖る(仮説2)。日本の会社ではよく暴動が起きないものだと思う。Winユーザの半分は優しさでできているのだろう(仮説3)。さてこれらの中で一番検証しやすい仮説はどれだろうか。
宇治から帰った後はラボで少し仕事をしてから、久しぶりに「龍馬」でラーメンを食べた。23時。健康に悪い。それにしても百万遍に移ってからというもの、全く昔の味を再現できていない。「おいしくなって新登場だよ♪」ならまだよいけれど、残念ながらそうではない。工程は当然マニュアル化してあるだろうから、簡単に再現できるだろうと思うのだけれど、どうもそういうわけでもないらしい。まぁ研究でも似たようなことが観察されるかな。再現ある結果を生み出せない者は、徐々に信用を失っていく。



陽の光や空はもう秋色