近くに彫刻の森美術館があるということで、電車に乗ってゴトゴトと行ってみた。フジサンケイグループ傘下のため昔はフジテレビの深夜CMとかでよく流れていたんだけど、最近はどうなんだろう。エントランスを入るといきなり見慣れた彫刻がどーんと。キ・ド・サン・ファールのミス・ブラック・パワー。ダークサイドなフォースを感じる・・・。遠くにはヘンリー・ムーア。ムーアの彫刻を見てると、なんだか寄生獣のミギーを思い出す。ぐるぐる歩いていると、ピカソの陶芸などを多く展示したピカソ館。ピカソの絵をタピスリーに編んだシロモノが圧倒的存在感をはなっていた。やっぱピカソの描くミノタウルスはかっちょいい。当然ミュージアムショップは外せない。ガチャガチャでピカソの絵が書いてあるピンバッジをゲット。そしてなぜかその隣にバレンシア・オレンジがプカプカ浮いた足湯が・・・。みんな彫刻より温泉を楽しむ。それにしてもたくさんの個性的な彫刻がちりばめられていて、美術鑑賞というより散歩によいところですな。あまりに個性的すぎて、夜中にわらわらと動き出しそうだ。


そのあとはお台場発上陸。ゆりかもめから見える景色は、神戸のポートライナーの比にならん!! 夜とかすばらしいだろうなぁ。目的はお台場冒険王でもなく、有明コミケでもなく、日本科学未来館。そこでやってる『恋愛物語展 − どうして一人ではいられないの?』。XとYの性染色体をもった生物がどうやって♂や♀になるのとか、遺伝子の発現の違いはとか、クローン造れたら性はいらないの?みたいなテーマを分かりやすく(!?)展示しましょうというもの。面白かったのはFinding Nemoで有名になったクマノミには生殖ができる個体が群れの中に2つしかいなくて、一番大きいのが♀、次に大きいのが♂というふうに個体の大きさで性が決まってしまう。残りの個体のデフォルトは生殖能のない♂で、その後の環境で♀に性転換することができる。てことは個体の大きさの制御と生殖の制御が強くリンクしているということかな。確かに体の大きい方が、丈夫な子孫を残せそうだし、理にかなっているといえば理にかなっている。人間界に適用したら大変なことになるけど。他にもカタツムリの生殖やクラミドモナスの性やホモセクシャルになった変異ハエとかの説明があって面白かった。個人的には植物で雌雄異株である場合についてもXとYの染色体の有無による性決定という意味でおもしろいので展示して欲しかったけど・・・ゼニゴケとか。それにやはりエピジェネティクスインプリンティングといった単語がいきなり出てくると、困惑するかもしれない。嫁さんはアンケートに手厳しい意見を書いていました(笑)。