今週末はず〜っと研究室にひきこもって夜中まで実験。時々なんでこんなことしてるんやろう・・・と思う時もある。たぶん、このやるせない感じは世の大半の科学者が、ふとどこかで感じているものだと、勝手に想像してるんだが。日曜の深夜まで、実験している研究者は、たぶん日本中にたくさんいると思われ。楽しいばかりが研究ではない、まさに体力、時の運。とくに分子生物学は。
「努力は無限大ですよ」
とは、研究に邪魔だからと奥さんと離婚して定年前にあっさり亡くなってしまった某先生の一言。一年で休むのは正月だけという噂で、ここまで狂信的にやるというのもどうだろうかと、平凡な僕は思うわけで。
ふと、阪大の捏造事件に関わった筆頭著者のことを思う。名が知れているだけにもはや生物学の世界では生きていけなくなってしまったであろう彼、指導教官に見放された彼は、これからどうするのだろう。許されるべきではない罪をおかしたのけど、なんか切ない。この前、医学研究科に行っている友達と飲んだ。研究者の道を選ばず、新しい未来に向けて頑張るらしい。人生いろいろ。ほんとに楽しく、自由に研究ができる社会ってないもんか。学問に競争の原理を持ち込んだやつは誰だ。あ〜愚痴っぽくなってしまった。ふむぅ。


the beginning of summer, the meaning of life #3


僕らの時間を拒否し、僕らの時間を貫いて横切るものがある。
僕らの時間とは別の時間が、確実に存在する。
僕らの外部に、あの緊密な持続がある。