本棚を漁っていたらこんなものが出てきました。初めて読んだ哲学入門書。中学時の家庭教師が高校入学のお祝いとしてくれた数々の本の中に入っていた一冊。なんかやたらツボにはまってしまって、あまり面白いとは言えない高校の授業中に何度も読みました。本に線を引いたのもこれが最初で最後ではなかろうか・・・。
中島義道のさんの哲学の中心テーマは「死」ということ。それを冷静に受け止めた時に、日常の些細なことがとても愛しくなってくる、ということ。いやはや・・・青汁のような青春の匂いがぷんぷんしますな。しかし、とある地方高校生の一人は「がちょーん!!」とはまってしまったのでした。今読み返すととても恥ずかしくなってくるのですが(なぜここに線がっ!)、自分のbasalな一冊であることは間違いありません。カミュル・クレジオソシュールプラトン丸山真男も、とにかく何でも読んでやろうと思えたのはこの本のおかげです。

哲学の教科書―思索のダンディズムを磨く

哲学の教科書―思索のダンディズムを磨く